嶋田が思いついたことをテキトーに綴ります
武漢コロナウイルスの感染者が再び増え、完全に第三波到来。新型とはいえ、コロナウイルスの一種なのだから、冬になれば活発化することは予想の範疇だが、GoTo何ちゃらの影響も無視はできないだろう。最近になってようやく一部地域を除外する動きとなっているが、全体として休止とはしていない。すりゃいいのにさ。何で止めないんだろう。まさかね。自由民主党の大物、仮に2Fさんとしておくが、そいつが一般社団法人全国旅行業協会の会長だってこととはまさか関係ないよね。天下の自民党さんが、そんな事情で国民を危険にさらすなんて事はしませんよね。
医療関係者は休みだってろくに取れない上に、GoToトラベルなんか以ての外でしょう。さらにGoToの影響で感染が広がればさらに現場が混乱する。そもそもこのキャンペーンは武漢コロナが収束してから行うことになっていたのに、全然収束していない内から始めているんだからもはや論外だろう。そもそも売上減にあえいでいるのは旅行業者だけではないんだし、不公平感満載なのは何故だろう。やはり2Fとかいう妖怪の影響か?
だが、そうは言っても、GoToトラブル・・じゃなくてトラベルよりも、GoToイートの方が問題ではなかろうか。最近はマスクもしないでくっちゃべっている困った連中が出だしているが、GoToイートで酒でも入れば、マスクを外して大声で喋るヤカラも出てきましょう。それが感染者ならそりゃ感染する。無症状の人が一定数いる、唾液に多くウイルスが含まれる。この二つを理解すれば何をしたら感染のリスクが高まるか分かりそうなものだが、酒が入るとそんな事は忘れる。おまけに店員が注意でもしようものなら、食ってかかるヨッパライも一定数いるだろう。全くもってたちが悪い。
ということで、GoToは、収束するまで凍結がよいかと思います。でも、一部は除外されても多くはまだ続いているんだよね。まさか、これこそ本当にまさかなのだが、まさか政府は、武漢コロナを蔓延させて、高齢者と持病持ちの高リスク者を殺しまくって、年金の支出抑制、医療費抑制、少子はともかく高齢化に歯止めをかけ、そして、相続を発生させて相続税をガッポリ・・・何てことを考えてはいないだろうね。これこそあり得ないことだが、もしこれを本気で思っているなら、もう自民党は終わりだな。
若い衆は無症状とか軽症が多く、コロナ禍が長引くにつれ危機感が薄れているのかも知れないが、最近ちらほらと、武漢コロナの後遺症として「脱毛」という報告が上がっている。つまり、武漢コロナに感染すると、禿げる・・かも。50代後半の男性であれば、俺もいよいよ来たか・・ってな感じであきらめも付くだろうが、若者にとっては重大な問題。しかも、男性に限ったことではないらしいですぞ。禿げたくなかったらちゃんと対策をしなさい。そう言った方が、若い衆には効果絶大だろう。
ところで私は、SARS CoV-Ⅱのことを、武漢コロナウイルと呼んでいる。最近になって武漢発ではないかも・・なんていう報告も上がってきているが、そんな事は関係ない。新型コロナによる感染症が広がっていることが初めて発覚した場所は紛れもなく武漢であるし、問題はそれを当事国の政府と役立たずのクソWHOがグルになって隠蔽したフシがあることを問題視している。最初に発覚した時点で注意情報でも流していれば、こんな呼び方はしない。武漢が発祥でないなら、堂々と調査を受け入れればよいのだが、もう1年が経つというのに実現していないのは、知られてはいけない何かがあると勘ぐられても仕方がないだろう。
武漢コロナウイルス。一旦は収束に向かうように見えて、緊急事態宣言解除後しばらくしてから徐々に感染者が増え始め、7月には急増。東京都では一日の感染判明者がずっと100人を超える状況となっている。ピークを越えて徐々に減りつつあるものの、なかなか100人以下にはなっていない。だが、一方で、3月、4月には重症者が多く、病床が足りなくなる事態に直面していたわけだが、現在、病床には余裕がある。これは一体どういうことなのか。
7月の初め頃は20代、30代の感染者が多く、重症化リスクが低かったこともあろうが、今では高齢者の感染も多くなっている。なのに重症者は相変わらず少ない。もっともこのウイルスは軽症からほんの数時間で重症化してしまうことが多いため、予断を許さないのであるが、何とも不可解だ。その要因として考えられるのは以下の3つ。
①ウイルスが強感染・弱毒化している
②湿度が高いためミストが蒸発・微細化しにくく、鼻や上気道で捕捉され肺に届きにくくなっている
③そもそも3月4月にはPCR検査数も少なく、無症状や軽症の感染者が多数見過ごされていた
①は可能性もあるが、確証はない。だから弱毒化についてはあまり期待しすぎない方がよい。②はそもそもコロナウイルス自体が冬に流行るものであるし、十分あり得る話だが、裏を返せば冬が来ればまた重症化率が高くなるということ。③もその可能性は大いにあるし、これが正しければ、母数が増える分、重症化率、致死率は下がり、高リスク者は絶対に感染しないよう、そうでない人は高リスク者に感染させないよう、きちっと対策を取って行動すればよいことになる。が、未だによく分からない面があり、まだまだ全面解禁というわけにはいかないだろう。とにかく分からないという点と、ワクチンも確たる治療法も現時点では無いという点が、怖いというイメージを植え付けている。未知なる物を怖がるのは正しい対処であるが、今日の感染者は過去最高ですとか、いたずらに恐怖を煽るような報道もどうかとは思う。
しかし、欧米に比べて日本では死者が圧倒的に少ない。ちょっと前に厚労省が超過死亡数を発表していたが、誤差範囲でしかない。少なくとも東アジアは同じような傾向であるという。それこそ山中教授の言うファクターXというわけだが、それが何か、いくつかの説がある。
a:早いうちから比較的毒性の弱い武漢型が日本に侵入し、多くの感染者を出した
b:東アジアでは頻繁に従来型のコロナウイルスが流行することで、交差免疫反応が起こっている
c:BCGが自然免疫の強化に貢献している
cは以前から囁かれているし、bもその可能性は大いにある。問題はaなのだが、去年の暮れから今年の3月くらいまで、奇妙な風邪が流行っていたのをご存じだろうか。数日間高熱が続く、体がだるくなる、そういった症状はほとんど出ないなど、様々なのだが、共通している症状は、咳が異常に長く続き、なかなか治らない。短い人でも10日程度、長い人では一月以上も咳が続く。でも、インフルエンザの検査をしても出ない。これが武漢コロナだったのではないかと、囁かれている。これが事実なら、既に日本人の2割程度は罹っている可能性がある。ちょっと待て。抗体検査をしたら0.1%程度しか持っていなかったと報告されたではないか。そういう反論もあろうが、コロナウイルスはそもそも抗体が持続しない。だから検査した段階では検出限界以下に減っている可能性が高い。ならば再び感染するリスクがあるだろうが、インフルエンザも同じで、例え抗体は消えても作り方は相当長いこと覚えている。また、無症状やごく軽症の人も多いということは、自然免疫だけでウイルスを撃退している可能性も高い。自然免疫で対処しているなら抗体はできない。以前、抗体検査はすべきであると書いたが、どうも抗体検査はあまり意味がないような気もする。
一方でPCR検査や抗原検査は、直近から現在、感染しているか否かを示すもので、免罪符ではない。陽性ならば重症化するかもしれないから気をつけましょう、人には移さないようにしましょう(願わくば隔離)ということで、陰性ならば何をやっても良い訳ではない。そもそも感染していても3割程度は陰性と判定されることもあるし、今日は陰性でも明日感染して、数日後には人に感染させるかもしれないのだ。
というわけで、人が集まる場所ではマスク着用、会話は控える、栄養と睡眠を十分にとる・・といった対応を今後も続けましょう。特にタンパク質は積極的に摂取しましょう(摂取を制限されている人を除く)。抗体などはグロブリンというタンパク質でできているのだ。
ところで宣言解除後、最初は夜の接待を伴う飲食店での感染が取り沙汰されていたが、今では家庭内感染、職場内感染、会食による感染が増えているという。職場内ではマスクをするなど、対策はある程度しているだろうが、家庭内や会食での感染防止は難しい。武漢コロナウイルスは口腔内にあるレセプターに取り付きやすいことから、喋ることでも感染リスクがあるのだが、数人で料理屋とか居酒屋に行って黙々と飲んで食ってでは面白くも何ともない。家の中でまで常にマスクをするのも嫌だろうし、本当に厄介なウイルスだ。酒を飲むとつい大声になったりする。話す時はなるべくマスクを付けて、小さな声で・・って、分かっていても、アルコールはそういう理性的なことを飛ばしてしまうので、啓発してもあまり効果は期待できないか。一方、町中でマスクをしていないと睨まれることもあるが、何も喋らなければそれほど問題はない。電車の中でマスクを顎にかけて喋っている奴をたまに見るが、喋りたければちゃんとマスク付けろよ。顎にかけているなんて、していないのと同じ。
政府は国民全員分のワクチンを確保すると言っているが、これは慎重に対処した方がよい。普通、ワクチンの製造には数年かかる。有効性だけでなく、安全性の確保が必然であり、ウイルスは抑えるが重篤な副作用があるでは話にならない。ところが今のワクチン開発合戦は、大事な安全性の検証が本当に十分されているのか懐疑的にならざるを得ない。真っ先に医療関係者に・・という話だが、医療関係者でも打ちたくないという人はいる。もし医療関係者がワクチンの副反応で少なからずの人が勤務できなくなれば、それこそ医療崩壊まっしぐらである。次は高齢者・高リスク者だが、安全性の検証が不十分なワクチンを打って殺すつもりか??? 元気な高齢者がワクチンのおかげで体調不良になったってことになれば、むしろ医療費は増えるぞ。ということで、日々国民のために全てをなげうってお仕事をされている国会議員の先生方とか、国民のために日々様々な政策を執り行って下さっている政府のお偉いさんにまず打って頂きたい。下々の者はその後で結構ですから。
リニア中央新幹線建設に対し、静岡県とJR東海の間に対立が起こり、建設工事に着手できない状態となっている。静岡県以外の方から見れば、静岡県がごねているとか、東海道新幹線ののぞみ号が静岡県内を全て通過している件、静岡空港駅新設を拒否された件に対する嫌がらせのように捉えているかもしれない。実際、前の県知事は「静岡や浜松にのぞみを停車させなければ通行税を取る」なんてアホなことを言っていたので、余計にそう思われても仕方がない。
だが、事の本質はそこではない。JR東海は、トンネル内に噴出する地下水は全部大井川に流すようなことを言っていたのに、今になって全部は難しい、6割程度になるなどと言い出したことで、話が違う!となったわけだ。しかも、県知事だけでなく、大井川の水を利用する全ての自治体が、工事は容認できないとしている。大井川はダムがいくつかあるが、それらに流れ込むはずの水がどこかへ行ってしまうと、ただでさえ渇水が起こりやすい大井川水系の水事情が、さらに逼迫することになる。この水は、トンネル工事をしなければ、どこかでわき水となって、大井川に流れ込んでいるのだ。そういう事情があることは、元静岡県民としては、是非知って頂きたい。さらに、豊富な水を保持した破砕帯から水が抜けてしまうと、植生に影響を及ぼすことも考えられる。まあ、川勝知事も、もっと冷静に、丁寧に説明すればいいのに、とは思うのだが。
さらに、南アルプスの地下に長大なトンネルを通すのって、大丈夫か? とも思う。中央構造線に糸魚川静岡構造線。日本の二大断層帯に挟まれた場所をぶち抜くってのはありなのか? 南アルプスは今でも年間数mm隆起するほど強い圧力が掛かっている地域で、至る所に破砕された軟弱地盤が存在する。今の技術ならトンネルを貫通させるのは可能なのかもしれないが、その後のメンテナンスに問題はないのか。また、林道がどこで崩落するかも知れず、工事の安全性にも問題がある。長野県大鹿村でも、この問題が発生し、着工できない状態になっているとか。本当にここを通すの? しかもルートを見ると、わざわざ甲府駅を外して、一直線に飯田付近を目指しているようだが、甲府駅を通してそのまま静岡県を迂回して駒ヶ根辺りを通した方が良いような気がするのだが・・。結局どうしても糸静線と中央構造線は跨がなければいけないのだが、南アルプスぶち抜きの方が速いからか、工期が短いとか、利権が絡んでいるとか、何かどうか理由があるのだろうな。
リニア中央新幹線は計画通りのルートなら静岡県を通過するだけだが、全くメリットがないとも言えない。リニア中央新幹線が開通し、速達列車の役割を果たせば、東海道新幹線は、いくらかダイヤに余裕を持たせることもできるだろうし、そうなれば一部ののぞみ号を静岡または浜松に停車させることも可能になるかもしれないし、のぞみ号を減便してひかり号やこだま号を増やせるかもしれない。それが実現すれば、静岡県にとっては東海道新幹線の利便性が向上する。悪いことだらけではないし、知事もそれくらいのことは分かっているだろう。それでも工事はまかりならんと主張するのだから、よほど水の問題が重大だということだ。はたしてどのような決着になるのか?
アメリカの医薬品、パーソナルケア製品大手のジョンソン&ジョンソン(以下J&J)が、アジアでの美白製品の販売を一部中止にすると発表した。いずれもアメリカ国内では流通していない物だという。
どうやら背景にはBlack Lives Matter運動があるようだ。美白製品が「白い肌を推奨している」という批判が出ていたというのだが、別にアジアの人たちは白人のようになりたくて美白製品を使っていたわけではないだろうに。言いがかりもいいとこだな。
黄色人種は皮膚にシミができると目立つし、人種にかかわらず、年を取れば皮膚のツヤが無くなりくすんで見える。そういう変化を防いだり、日本ではおおっぴらに言えないがシミを消すために使う物であって、別に黒人を差別しているわけでもない。あくまでも綺麗で均一な肌色を目指すもの。美白って言葉が気に入らないのであれば、別の言葉に差し替えれば、何も製品を販売中止にすることもないだろうに。
そしてそのJ&Jに対し、ミズーリ州の控訴裁判所は、タルクを原料とするベビーパウダーにより卵巣ガンを引き起こしたとして、21億ドルの支払いを命じる判決を出した。アスベストが含まれたタルクを使用した製品を承知の上で販売したというのだが、中皮腫なら納得できるが卵巣ガン? 本当に因果関係はあるのか? それとも中皮腫を発症し、卵巣に転移したって事か? よく分からん。
ところでタルクという物質だが、日本でも、アスベストと同じ成分だから危険だというのを、ネットでよく見る。アスベストは蛇紋石などが針状結晶となった物で、タルクは蛇紋岩(主な構成要素は蛇紋石)が熱水変成した物。細かな組成は若干異なるが、どちらも含水ケイ酸マグネシウムである。同じ成分と言ってよい。
だが、含水ケイ酸マグネシウムに化学的な毒性は無い。アスベストは針状結晶であるが故に、肺に吸い込まれると肺の細胞を傷つける。一度だけなら修復して終わるが、繰り返し吸い込むと修復を繰り返すことになり、一部がガン化する。タルクは不規則な粒状の粉体であるため、そのような変化は起こしにくい。吸わないに越したことはないが、多少吸っても問題はない。アスベストの物理的形状が問題なのであって、化学組成が同じでも、タルクは特に悪さをしないのである。そこを間違ってもらっては困る。
元が同じ蛇紋石であることから、タルクとアスベストは同じ場所で産出することが多い。だから日本ではタルクに含まれるアスベストの量が0.1%以下と規定されているのだが、少なくとも日本国内でベビーパウダーやファンデーションなどに使われているタルクは、アスベストがほぼ検出されない。だから安心して使ってよいのだ。
J&Jがどんなタルクを使っていたか知らないが、アスベストが含まれていると知った時点で回収すべきだったのだろう。だが、それでも本当に卵巣ガンと因果関係があるのか? と思ってしまう。これを認めるってのはさすがアメリカだな。
ま、とりあえず、タルクは害のある物質ではない。アスベストさえ含まれていなければ。
最近、武漢コロナウイルス感染のリスクを避けるため、電車通勤から自転車通勤に変える人が増えているようで、以前にも増して自転車の無法走行が問題となっている。私に言わせりゃ何を今更だが。というくらい、自転車の走行マナーは悪すぎる。私が歩道の建物側ギリギリを歩いていると、前から自転車がやってきて、私が退かないものだから「チッ」と舌打ちして行く奴がたまにいるが、こっちは自転車が車道側しか通行できないのを知っているからわざわざ空けてやってるのに、文句を言われる筋合いはないんだよ。もちろん相手がスマホを見ながら走行していた場合など、退かなければこっちが危険な場合は仕方なく退いてやるが、基本的には退かない。何故かというと、いちいち退いてやると、ますますバカがつけ上がるから。もちろん推奨はしません。
警察は、取り締まりを強化すると行っていますが、本気でやるのか? 道交法改正の時も最初だけ注意して回っていましたが、今はまた元通りの無法地帯であります。
大変困ったことに、信号無視なんて当たり前。一時停止は、ちゃんとしているお方を目撃することなどほとんど無い。後方確認もせずいきなり進路変更。やりたい放題。絶対に道交法や関連法規を知らない。こんな奴らに轢かれて死ぬのも嫌だし、明らかに自転車側が悪いのに、事故を起こせば自動車側の責任を問われる。やってられませんな。
さて、では、自転車の走行の仕方を整理しておきましょうか。
路側帯の通行・・以前は両側の路側帯について走行可能であったが、現行道交法では左側の路側帯のみ通行可。ただし、歩行者の通行を妨げてはいけない。でも、右側の路側帯を当たり前のように走行している。
歩道の通行・・原則的には車道を走行するが、標識で走行が認められた歩道は走行可能。また、標識の有無にかかわらず、幼児・児童や高齢者は歩道を走行しても良いことになっている。ただし、いかなる場合であっても歩道の車道側の部分を徐行すること、及び歩行者の通行を妨げないことが求められる。当然歩行者の間を縫うようにして爆走するのは、即赤切符を切ってもらいたいレベルですな。自転車の歩道走行に関して、ヤフコメなどには「歩道の逆走」という書き込みが時折見られるが、歩道上はどちらの方向に走行しても良い。つまり、歩道の車道側の部分を両方向から走行することになってしまうが、譲り合いが必要な場面では、歩道の上を左側通行している側、つまり俗に言う逆走をしている側が優先とされる。最近は歩道上を色分けして、歩行者と自転車を分ける例が増えているが、あれは今のところ、自転車に車道側を走らせるのが目的で、車道側を歩行者が歩いていても問題はない。もっとも、余計なトラブルを避けるため、私は建物側を歩きますけどね。
*徐行とは、危険を察知した時点から(ブレーキをかけた位置からではない)概ね1m以内で停止できる速度を言う。具体的な速度は定められていないが、概ね10km/h以下とされる。危険を察知してからブレーキをかける動作まで、反応の早い人でも0.2秒程度かかり、10km/hの速度であってもその間に0.56m進んでしまう。20km/hで走ったら、ブレーキをかけ始めるまでにもう、1m以上進んでしまう計算になりますね。
警音器(ベル)の使用・・原則として認められない。警音器は危険回避のためやむを得ない場合にしか使用できないが、そんな物鳴らす暇があったらブレーキをかけろという話だ。自転車が近づいてますよ、気をつけて下さい・・という意味で鳴らすのも不可であるし、私なんか「どけ」って言っているようにしか聞こえませんな。もっとも、歩道上はどこをどう歩いても良いと言っても、歩道いっぱいに広がってくっちゃべりながら歩いているような集団に対しては、鳴らしたくなる気持ちも分かるけどね。
傘をさしながら運転・・安全運転義務違反ですな。自転車は合図をする時以外は、両手でハンドルを握って運転しなければならないので、視界を遮らない透明なビニル傘もダメ。では関西方面でよく見る(という噂の)傘を固定する器具を使うのは・・ダメ。風で煽られたりすれば危険。自分が怪我をするだけなら知ったことではないが、転倒して他人を巻き添えにすることもあり得る。当然スマホ運転もダメに決まっている。ヘッドフォンもダメ。耳がふさがっていると周囲の状況を音で確認できなくなる。以前、川崎市で片手にスマホ、片手にカップ入りのコーヒーを持ち、イヤホンまでして電動自転車を発進させ、高齢の女性にぶつかり、転倒させて死亡させた大学生がいたが、ブレーキをかける気があるのか!? それで執行猶予付きの判決なんてあり得ないと思うのだが。
自転車の並走・・車道、路側帯、歩道のいずれであっても禁止である。ただし、「並走可」の標識がある場合を除く・・が、この標識は全国でも数カ所しかない超レア物。でも、並走は当たり前に見る。もっとも、小さい子が自転車に乗っている際、車道に飛び出したりしないよう、親が横を走ってガードするのは仕方ないかな。
横断歩道の通行・・原則として自転車から降りて、押し歩く。ただし、歩行者が1,2人程度と、渡る人が少なく、大きな危険がない場合などは、そこまで求めていないようだ。では、歩行者が一人、自転車が10台といった場合は? 複数の自転車の挙動次第では歩行者を危険にさらすことが考えられるため、押して歩くべきである。でも守っている奴はほぼいない。
自転車横断帯のある交差点の通行・・自転車は交差点内を走行せず、自転車横断帯を走行しなければならない。自転車横断帯はほとんどが撤去されているが、現在でも交通量の多い交差点や、複雑な構造の交差点などで見られるので要注意。もちろん横断歩道部分を押して歩くことは問題ない。これはほとんどの人が知らないだろうな。
スクランブル交差点の通行・・車道の信号に従って車道部分を通行するか、歩行者信号に従って、自転車を降りて押して歩く。乗ったまま横断歩道を渡るのは厳禁。スクランブル交差点は車両の通行を一時的に全方向で止め、歩行者を自由な方向に渡らせるためのもので、自転車も車両である以上、乗って堂々と横断するのは不可。というより、走行したら危ないという感覚はないのかなぁ???
車道を走行する場合・・左側車線の左端を走行する。当然右側通行は厳禁。2車線、3車線・・の道路では、一番左の車線を走らなければならない。では、三車線の道路で左車線が左折、真ん中が直進、右車線が右折の交差点で、直進したい場合はどこをどう走るか? 答えは左車線(左折車線)を走行し、直進する。これも多くの人は知らないだろう。ただし、自転車横断帯がある場合は自転車横断帯を走行する。右折する場合は常に二段階右折である。
左折する際に、直進する歩行者の近くを横切る場合・・歩行者の後方を横切るのはOK。歩行者のはるか前方を横切るのもOK。歩行者の直前を横切るのはNGである。これは自動車の右左折にも共通。
酒気帯び運転・・一発赤切符でお願いします。ちなみに押して歩くのもダメらしい。
自転車の速度は・・その道路の制限速度に従う。ちなみに田んぼの中の一本道で、速度制限のない道路があったとすると、原付は30km/h以下、自動車やオートバイは60km/h以下で走らなければならない(法定速度)が、法定速度のない自転車は100km/hで走行しても良い。出せればの話だが。
自転車で重大な違反をしたら・・現在では自転車に対する「イエローカード」なるものがあるようで、まあ、警告書のような物である。もらっても罰則などはない。だが、再三警告されたにもかかわらず再度重大な違反を犯したり、警告した際に反抗的な態度を取る、逃走を図るなどすると赤切符が切られることがある。起訴猶予となればそれまでだが、略式起訴されて罰金刑など科せられれば、貴方は立派な前科者です。自動車には青切符制度があり、反則金を払うことになるが、これは行政処分であるため、前科にはならない。青切符制度のない自転車は本来、違反すれば即赤切符となるのだが、まあ、厳しすぎるので、取り締まる側の温情とも言えるし、いちいち略式起訴していたら裁判所がパンクするというのもあるだろう。イエローカードをもらったら、裏面の自転車の交通ルールをよく読んで、正しく運転しましょう。
そもそも、自転車のルールについて、ここに書いたこと、どれだけ知っていましたか? 自転車のマナーがあまりにも悪いという背景には、正しい通行の仕方を大多数が知らないということがある。そして、事故が起こった際に、自転車側の落ち度をしっかりと認定しないから。その両方があると思う。優先道路を走行中に、交差する一時停止の道路から自転車がすごい勢いで出てきたら、間に合わないことも多いだろうし、明らかに自転車側に落ち度がある。前方を走る自転車の側方1m以上開けて追い越そうとしたら、自転車が後方も確認せず右に進路を取ったりすれば、そりゃぶつかる。ひどいのになると、何を考えていたか知らんが、歩道から今まさに左折しようとしているバスの横に出てきて巻き込まれたなんてのもあるが、こんなのバスの運転士が気の毒だよ。左折中のバスの左を突いてくるなんて自殺行為に他ならないのですが、それでも運転士が悪くされちゃって、切符は切られるわ、上司にこっぴどく怒られて乗務停止にもなるわで、バスの運転士なんかやってられるか・・ってなりますわ。ただでさえ運転士が足りなくて減便なんてことも起こっているのに、ますますなり手がなくなりますな。
とにかく自転車というやつは、時として車両となり、都合の良い時は歩行者になり、何をやってもお構いなし・・ではありませんよ。しっかりと車両であることを自覚して走行して下さい。
参考:
変速機付きの自転車の乗り方
通常時に後輪軸側の変速機を一番重い(小さい)歯車に入れっぱなしで走る人がよくいるが、あまりお勧めしません。ペダル側の変速機は大きい(歯数の多い)歯車ほど重くなるので特に問題はないが、後輪軸側は小さい(歯数の少ない)歯車ほど重くなるので、一つ一つの歯に大きな負荷が掛かり、常時入れっぱなしで走ると一番小さな歯車だけが傷んでしまいます。ちなみに私は、狭い町中の道や広い歩道を走る時は、真ん中(7段変速の4段目)を多用していました。車道を走る時は5段目か6段目で、6段目は上り坂を走る時にも使いましたが、一番重い7段目は滅多に使わなかったです。ん? 上り坂で6段目って、普通は軽くするんじゃない? その通りなのですが、私の場合、多少きつくても距離のない(200m程度まで)坂は、坂の手前で加速して、一気に上り切っていたのです。ドロップハンドルの自転車だからこそできる技ですな。ドロップハンドルはペダルに脚の力を無駄なく伝えるための構造なので、私みたいな非力な者でも、短い上り坂ならそれができてしまうのです。
そして、ペダル側の変速機が付いている場合は、通常一番大きな歯車に入れておいて構いません。で、長くて結構きつい上り坂を走る時は、小さな歯車に切り替えたりするのですが、決してペダルに力を加えた状態で変速操作をしてはいけません。ほぼ間違いなくチェーンが外れます。長い坂があると分かっている場合はその手前の平坦な場所で切り替えるか、坂の途中であれば、一旦安全な場所で停車し、スタンドを立てて後輪を浮かせながらペダルを回し、変速機を操作して下さいね。できる限り後輪軸側の変速機で対応し、ペダル側の変速機はあまり切り替えない方が良いと思います。それと、ペダル側の変速機は、後輪軸側の変速機にチェーンが入る位置によって、チェーンがガイドにこすれたりしますが、それもチェーンが外れる原因になりかねないので、こすれないよう微調整して下さい。
ブレーキのかけ方
左(後輪)を先にかけるというのは、誰でもご存じでしょうが、右(前輪)を強くかけないと、自転車は思うように止まりません。ブレーキをかけても車体は慣性の法則でそのまま進もうとしますから、前に荷重が移動します。よって後ろのブレーキだけではなかなか止まれません。