今日告示された東京都知事選挙の立候補届け出が行われ、なんとまあ、５６人が立候補の届け出を行うという異常事態に。数名を除いてはいわゆる泡沫候補ということになるが、ここまでひどい状況になるとは、何とも頭が痛い。
このような状況になり、ネットでは供託金を引き上げるべきという意見が上がったが、私は反対。何故かというと、１千万円とかにされると、私なんかとても立候補できなくなる。３００万でもなかなか厳しいのに。まあ、私は立候補する気なんかさらさら無いが、本当に真面目に都政のことを考えて立候補しようという人にとって高いハードルとなり、金持ちしか立候補できなくなるという弊害が生ずることになる。そうなると諸外国のように一定以上の署名を集めるという案も考えられるのだが、これとて何ら知名度のないド新人には高い壁だし、署名数が少なく設定されれば今と大して変わらない。何か良い方法はないものだろうか。
もう一つ、今回は掲示板に最大４８名のポスターを張れるようになっているのだが、立候補者数がそれを超えてしまった。これに関してもポスターなんか意味ないからやめちゃえという意見もある。どんな人が立候補しているかは選挙公報を見れば分かるから、ポスター無しでもよさそうだが、あれはあれで今選挙期間中だよという広報の役割があるわけで、完全になくすのはいかがなものかとは思う。
そして、テレビの報道には文句を言いたい。ＮＨＫで候補者の第一声を流していたが、小池百合子氏、蓮舫氏、田母神俊雄氏、石丸信二氏、清水國明氏の５名でした。一人忘れていませんかね。桜井誠氏を。泡沫候補をいちいち紹介していてもしょうがないが、この方は過去２回、いずれも１０万票以上獲得しており、当選はともかくとして５，６位には入れる候補だし、少なくとも清水國明氏より格下ではない。まあ、この方の主義主張がアレなことは分かっているが、だとしても公正な報道が求められるテレビとしてそれはどうなのよ。各局ともこの方の主義主張が都合が悪いから無視しているとしか思えないのですよ。別に支持しているわけではなくね。なお、清水國明氏も、テレビの番組で何度も、巷で起こっている問題を取材しており、行政の問題についてもある程度は把握しているでしょうから、けっして賑やかし程度のタレント候補だとは思っていません。ただ、どうせならもっと早く動いた方が良かったと思います。あの年になるまで政治未経験というのはね。ドクター中松氏はさすがに、あのお年では・・。
まあ、何はともあれ、都知事選は７月７日投票です。若い方々は（ほぼ）全員、投票に行ってください。行けないなら期日前投票をしましょう。何故って、あなた方は全員が投票してはじめて、高齢者と互角なのですよ。ただでさえ人数で負けているのに、どうせ投票したって変わらないとか言って投票に行かなければ、太刀打ちできません。若い人たちが投票に行かなければ、高齢者に有利な政策を掲げる候補者が当然有利になりますよ。だから若い人たちは全員が投票に行って、「東京では若い人たちに寄り添った政策の一つも掲げないと当選できないぞ」というプレッシャーをかけ続けましょう。東京都民だけでなく、全国の若い人たちもちゃんと投票に行きましょうよ。そうでもしなければ何も変わりませんよ、この国は。
