嶋田が思いついたことをテキトーに綴ります
最近、武漢コロナウイルス感染のリスクを避けるため、電車通勤から自転車通勤に変える人が増えているようで、以前にも増して自転車の無法走行が問題となっている。私に言わせりゃ何を今更だが。というくらい、自転車の走行マナーは悪すぎる。私が歩道の建物側ギリギリを歩いていると、前から自転車がやってきて、私が退かないものだから「チッ」と舌打ちして行く奴がたまにいるが、こっちは自転車が車道側しか通行できないのを知っているからわざわざ空けてやってるのに、文句を言われる筋合いはないんだよ。もちろん相手がスマホを見ながら走行していた場合など、退かなければこっちが危険な場合は仕方なく退いてやるが、基本的には退かない。何故かというと、いちいち退いてやると、ますますバカがつけ上がるから。もちろん推奨はしません。
警察は、取り締まりを強化すると行っていますが、本気でやるのか? 道交法改正の時も最初だけ注意して回っていましたが、今はまた元通りの無法地帯であります。
大変困ったことに、信号無視なんて当たり前。一時停止は、ちゃんとしているお方を目撃することなどほとんど無い。後方確認もせずいきなり進路変更。やりたい放題。絶対に道交法や関連法規を知らない。こんな奴らに轢かれて死ぬのも嫌だし、明らかに自転車側が悪いのに、事故を起こせば自動車側の責任を問われる。やってられませんな。
さて、では、自転車の走行の仕方を整理しておきましょうか。
路側帯の通行・・以前は両側の路側帯について走行可能であったが、現行道交法では左側の路側帯のみ通行可。ただし、歩行者の通行を妨げてはいけない。でも、右側の路側帯を当たり前のように走行している。
歩道の通行・・原則的には車道を走行するが、標識で走行が認められた歩道は走行可能。また、標識の有無にかかわらず、幼児・児童や高齢者は歩道を走行しても良いことになっている。ただし、いかなる場合であっても歩道の車道側の部分を徐行すること、及び歩行者の通行を妨げないことが求められる。当然歩行者の間を縫うようにして爆走するのは、即赤切符を切ってもらいたいレベルですな。自転車の歩道走行に関して、ヤフコメなどには「歩道の逆走」という書き込みが時折見られるが、歩道上はどちらの方向に走行しても良い。つまり、歩道の車道側の部分を両方向から走行することになってしまうが、譲り合いが必要な場面では、歩道の上を左側通行している側、つまり俗に言う逆走をしている側が優先とされる。最近は歩道上を色分けして、歩行者と自転車を分ける例が増えているが、あれは今のところ、自転車に車道側を走らせるのが目的で、車道側を歩行者が歩いていても問題はない。もっとも、余計なトラブルを避けるため、私は建物側を歩きますけどね。
*徐行とは、危険を察知した時点から(ブレーキをかけた位置からではない)概ね1m以内で停止できる速度を言う。具体的な速度は定められていないが、概ね10km/h以下とされる。危険を察知してからブレーキをかける動作まで、反応の早い人でも0.2秒程度かかり、10km/hの速度であってもその間に0.56m進んでしまう。20km/hで走ったら、ブレーキをかけ始めるまでにもう、1m以上進んでしまう計算になりますね。
警音器(ベル)の使用・・原則として認められない。警音器は危険回避のためやむを得ない場合にしか使用できないが、そんな物鳴らす暇があったらブレーキをかけろという話だ。自転車が近づいてますよ、気をつけて下さい・・という意味で鳴らすのも不可であるし、私なんか「どけ」って言っているようにしか聞こえませんな。もっとも、歩道上はどこをどう歩いても良いと言っても、歩道いっぱいに広がってくっちゃべりながら歩いているような集団に対しては、鳴らしたくなる気持ちも分かるけどね。
傘をさしながら運転・・安全運転義務違反ですな。自転車は合図をする時以外は、両手でハンドルを握って運転しなければならないので、視界を遮らない透明なビニル傘もダメ。では関西方面でよく見る(という噂の)傘を固定する器具を使うのは・・ダメ。風で煽られたりすれば危険。自分が怪我をするだけなら知ったことではないが、転倒して他人を巻き添えにすることもあり得る。当然スマホ運転もダメに決まっている。ヘッドフォンもダメ。耳がふさがっていると周囲の状況を音で確認できなくなる。以前、川崎市で片手にスマホ、片手にカップ入りのコーヒーを持ち、イヤホンまでして電動自転車を発進させ、高齢の女性にぶつかり、転倒させて死亡させた大学生がいたが、ブレーキをかける気があるのか!? それで執行猶予付きの判決なんてあり得ないと思うのだが。
自転車の並走・・車道、路側帯、歩道のいずれであっても禁止である。ただし、「並走可」の標識がある場合を除く・・が、この標識は全国でも数カ所しかない超レア物。でも、並走は当たり前に見る。もっとも、小さい子が自転車に乗っている際、車道に飛び出したりしないよう、親が横を走ってガードするのは仕方ないかな。
横断歩道の通行・・原則として自転車から降りて、押し歩く。ただし、歩行者が1,2人程度と、渡る人が少なく、大きな危険がない場合などは、そこまで求めていないようだ。では、歩行者が一人、自転車が10台といった場合は? 複数の自転車の挙動次第では歩行者を危険にさらすことが考えられるため、押して歩くべきである。でも守っている奴はほぼいない。
自転車横断帯のある交差点の通行・・自転車は交差点内を走行せず、自転車横断帯を走行しなければならない。自転車横断帯はほとんどが撤去されているが、現在でも交通量の多い交差点や、複雑な構造の交差点などで見られるので要注意。もちろん横断歩道部分を押して歩くことは問題ない。これはほとんどの人が知らないだろうな。
スクランブル交差点の通行・・車道の信号に従って車道部分を通行するか、歩行者信号に従って、自転車を降りて押して歩く。乗ったまま横断歩道を渡るのは厳禁。スクランブル交差点は車両の通行を一時的に全方向で止め、歩行者を自由な方向に渡らせるためのもので、自転車も車両である以上、乗って堂々と横断するのは不可。というより、走行したら危ないという感覚はないのかなぁ???
車道を走行する場合・・左側車線の左端を走行する。当然右側通行は厳禁。2車線、3車線・・の道路では、一番左の車線を走らなければならない。では、三車線の道路で左車線が左折、真ん中が直進、右車線が右折の交差点で、直進したい場合はどこをどう走るか? 答えは左車線(左折車線)を走行し、直進する。これも多くの人は知らないだろう。ただし、自転車横断帯がある場合は自転車横断帯を走行する。右折する場合は常に二段階右折である。
左折する際に、直進する歩行者の近くを横切る場合・・歩行者の後方を横切るのはOK。歩行者のはるか前方を横切るのもOK。歩行者の直前を横切るのはNGである。これは自動車の右左折にも共通。
酒気帯び運転・・一発赤切符でお願いします。ちなみに押して歩くのもダメらしい。
自転車の速度は・・その道路の制限速度に従う。ちなみに田んぼの中の一本道で、速度制限のない道路があったとすると、原付は30km/h以下、自動車やオートバイは60km/h以下で走らなければならない(法定速度)が、法定速度のない自転車は100km/hで走行しても良い。出せればの話だが。
自転車で重大な違反をしたら・・現在では自転車に対する「イエローカード」なるものがあるようで、まあ、警告書のような物である。もらっても罰則などはない。だが、再三警告されたにもかかわらず再度重大な違反を犯したり、警告した際に反抗的な態度を取る、逃走を図るなどすると赤切符が切られることがある。起訴猶予となればそれまでだが、略式起訴されて罰金刑など科せられれば、貴方は立派な前科者です。自動車には青切符制度があり、反則金を払うことになるが、これは行政処分であるため、前科にはならない。青切符制度のない自転車は本来、違反すれば即赤切符となるのだが、まあ、厳しすぎるので、取り締まる側の温情とも言えるし、いちいち略式起訴していたら裁判所がパンクするというのもあるだろう。イエローカードをもらったら、裏面の自転車の交通ルールをよく読んで、正しく運転しましょう。
そもそも、自転車のルールについて、ここに書いたこと、どれだけ知っていましたか? 自転車のマナーがあまりにも悪いという背景には、正しい通行の仕方を大多数が知らないということがある。そして、事故が起こった際に、自転車側の落ち度をしっかりと認定しないから。その両方があると思う。優先道路を走行中に、交差する一時停止の道路から自転車がすごい勢いで出てきたら、間に合わないことも多いだろうし、明らかに自転車側に落ち度がある。前方を走る自転車の側方1m以上開けて追い越そうとしたら、自転車が後方も確認せず右に進路を取ったりすれば、そりゃぶつかる。ひどいのになると、何を考えていたか知らんが、歩道から今まさに左折しようとしているバスの横に出てきて巻き込まれたなんてのもあるが、こんなのバスの運転士が気の毒だよ。左折中のバスの左を突いてくるなんて自殺行為に他ならないのですが、それでも運転士が悪くされちゃって、切符は切られるわ、上司にこっぴどく怒られて乗務停止にもなるわで、バスの運転士なんかやってられるか・・ってなりますわ。ただでさえ運転士が足りなくて減便なんてことも起こっているのに、ますますなり手がなくなりますな。
とにかく自転車というやつは、時として車両となり、都合の良い時は歩行者になり、何をやってもお構いなし・・ではありませんよ。しっかりと車両であることを自覚して走行して下さい。
参考:
変速機付きの自転車の乗り方
通常時に後輪軸側の変速機を一番重い(小さい)歯車に入れっぱなしで走る人がよくいるが、あまりお勧めしません。ペダル側の変速機は大きい(歯数の多い)歯車ほど重くなるので特に問題はないが、後輪軸側は小さい(歯数の少ない)歯車ほど重くなるので、一つ一つの歯に大きな負荷が掛かり、常時入れっぱなしで走ると一番小さな歯車だけが傷んでしまいます。ちなみに私は、狭い町中の道や広い歩道を走る時は、真ん中(7段変速の4段目)を多用していました。車道を走る時は5段目か6段目で、6段目は上り坂を走る時にも使いましたが、一番重い7段目は滅多に使わなかったです。ん? 上り坂で6段目って、普通は軽くするんじゃない? その通りなのですが、私の場合、多少きつくても距離のない(200m程度まで)坂は、坂の手前で加速して、一気に上り切っていたのです。ドロップハンドルの自転車だからこそできる技ですな。ドロップハンドルはペダルに脚の力を無駄なく伝えるための構造なので、私みたいな非力な者でも、短い上り坂ならそれができてしまうのです。
そして、ペダル側の変速機が付いている場合は、通常一番大きな歯車に入れておいて構いません。で、長くて結構きつい上り坂を走る時は、小さな歯車に切り替えたりするのですが、決してペダルに力を加えた状態で変速操作をしてはいけません。ほぼ間違いなくチェーンが外れます。長い坂があると分かっている場合はその手前の平坦な場所で切り替えるか、坂の途中であれば、一旦安全な場所で停車し、スタンドを立てて後輪を浮かせながらペダルを回し、変速機を操作して下さいね。できる限り後輪軸側の変速機で対応し、ペダル側の変速機はあまり切り替えない方が良いと思います。それと、ペダル側の変速機は、後輪軸側の変速機にチェーンが入る位置によって、チェーンがガイドにこすれたりしますが、それもチェーンが外れる原因になりかねないので、こすれないよう微調整して下さい。
ブレーキのかけ方
左(後輪)を先にかけるというのは、誰でもご存じでしょうが、右(前輪)を強くかけないと、自転車は思うように止まりません。ブレーキをかけても車体は慣性の法則でそのまま進もうとしますから、前に荷重が移動します。よって後ろのブレーキだけではなかなか止まれません。