嶋田が思いついたことをテキトーに綴ります
武漢コロナウイルスはとても厄介なウイルスである。SARSやMARSを引き起こしたコロナウイルスは、致死率は高いものの、感染すると重症の肺炎を起こすため、感染者を特定し、隔離を徹底することができたため、パンデミックとなる前に感染拡大を阻止することができた。また、致死率が高い半面、感染力は決して高くないとされる。ところが武漢コロナウイルスは、致死率はSARS,MARSコロナウイルスよりも低いが、無症状や軽症の感染者が多く、感染していることに気づかず、徹底した隔離政策を採ることが難しい。そのため世界中に広がり、パンデミックを引き起こした。感染者が爆発的に増えてしまったため、死者数もSARSやMARSを軽く超えてしまっている。
さて、このウイルスには色々なことが言われているが、私なりに考えてみた。
武漢コロナウイルスは、生物兵器として研究していた物が漏れ出した?
生物兵器というのは非常に考えにくい。何故か? それは、生物兵器の条件として、毒性が極めて強い、ヒト→ヒト感染しないという2つが挙げられるからだ。ところがこの武漢コロナウイルスは、ヒト→ヒト感染をする。万が一研究機関から漏れ出した際に、自国を滅亡に導いてしまうから、このようなものを生物兵器として研究するとは考えづらいのだ。だが、何らかの目的で研究していた物が漏れ出したということは、否定しない。中華人民共和国ですからね。あの国のイメージからして、あっても不思議ではないと思えてしまう。そして、WHOを巻き込んで隠蔽工作をしようとしたふしがあるのも、知られてはいけない何かがあったからだと勘ぐられても仕方がないだろう。
武漢コロナウイルスは感染力が高い?
これは何とも言えない。専門家でも感染力が凄まじいという意見もあれば、そうでもないという意見もある。だが、本当に凄まじい感染力を持っているなら、通勤列車に乗って、東京多摩地区や関東六県にもっと広まっていても不思議ではない。近畿だって、奈良、滋賀、和歌山から通勤する人も多いだろうから、もっと広範囲で増えていてもおかしくない。私は意外と通勤列車内での感染は少ないと見ている。だが、その原因は、武漢コロナウイルスへの警戒感からマスクをする、手指を消毒する、窓を開けるなどの対策を取っているからなのか、感染源が少ない(感染者が発表されている10倍いたとしても、満員の車両に感染者が1名乗っているかどうかという程度)からなのか、言われるほど感染力が強くないからなのか、はっきりしない。ただし、感染防止にマスクが効果的だというのは明らかだろう。感染源となっているのが従業員と濃厚接触するお店や、会食、飲み会など。つまり至近距離で会話したりする場面で、飲食しながらだからマスクは当然外している。一方満員電車であまり会話は聞こえないし、皆マスクをしている。その差が如実に出ているような気がする。もしかしたらマスクをして咳をしている人よりも、マスクをせずにしゃべっている人の方が、感染源となるリスクが高いのかもしれない。そして新たなリスクとして、ジョギングも挙げられている。息苦しくなるからマスクをしない、しかも息づかいが荒くなるからしぶきも飛ぶ。確かにその通りですな。
また、この武漢コロナウイルスは、感染力よりも、不活化しにくいところが問題なのだとも思う。空気中で数時間、プラスチックやステンレスの表面では数日間、感染力を保ったまま付着しているというのだから尋常ではない。だからこそ、つり革や手すりにつかまったなら、手を洗うとか、アルコールを噴霧するなどした方が良いだろう。そして問題となるのが事業所の共用パソコンや、ATMなどのタッチパネル、ドアノブなど。これらは頻繁に消毒した方が良いだろう。硬貨は銅が主成分で、数時間で不活化すると言われているが、現金なども、受け渡しの後は手を洗った方がよいのだろう。もしかしたらポイント還元なんかよりも、武漢コロナウイルスの方が、キャッシュレス化を加速するかもしれないね。
子供は武漢コロナウイルスに感染しにくい、感染しても軽症で済む?
感染例も出ているし、重症化した例もあるが、概ねそうなのであろう。それは何故なのか。
専門家の中には、「子供は免疫機能が未発達であるためサイトカインストーム(免疫機能が過剰反応し、臓器に損傷を起こすこと)が起こりにくい」という理由を挙げている人がいる。免疫機能が未発達なら、上気道だけでなく、気管支や肺まで達するリスクが高いのでは? とも思うのだが、どうやら呼吸器を付けるほどの状態にならないのであれば軽症なのだとか。だとすればこの考え方は納得できるものがある。また、武漢コロナウイルスによる重症の肺炎治療に、抗リウマチ薬が有効という情報も、その裏付けとなろう。抗リウマチ薬は、インターロイキン-6というサイトカインを抑える薬で、これが効くということは、サイトカインストームで重症化していることの証明となる。もっとも、今のところ本当に効けばの話だが。
しかし、私はもう一つの可能性を考えている。子供って、しょっちゅう風邪を引きませんか? 風邪はおよそ70%がライノウイルス、10~15%が従来型コロナウイルス(冬期は風邪の30%程度を占める)、その他アデノウイルスやRSウイルス、あるいは細菌や真菌が原因の場合もあるが、2歳くらいになれば、1回はコロナウイルスに感染した経験があるだろう。小学校に入学する頃には複数回感染した経験があるかもしれない。中高生だって、狭いコミュニティの中で濃厚接触するため、それなりに暴露されているだろう。つまり、子供は従来型コロナウイルスの抗体を持っている可能性が高いということ。しかも細菌やウイルスにしょっちゅう暴露されているのだから、免疫機能もそれだけ活性化していると考えられる。その状態で武漢コロナウイルスが感染したらどうなるか? 従来型コロナウイルスの抗体が、武漢コロナウイルスを撃退しないまでも、増殖を食い止めている可能性はある。その間に武漢コロナウイルスの抗体ができ、撃退する。コロナウイルスへの感染頻度が減っている大人よりも、抗体を作るのも早く、かつ大量に作るだろう。そういうメカニズムもあるのではないかと思う。この考えが正しければ、まだコロナウイルスに感染したことがない乳児は要注意ということになる。
では、20~40代の場合はどうなのかって話になるが、健康な成人であれば基礎免疫がしっかりしており、感染初期に基礎免疫で叩いているため、重症化しにくいとも思われる。
子供が感染しにくい、重症化しにくいのは結構なことだが、半面、これが武漢コロナウイルスを蔓延させる要因となる。症状が出ない、軽いということは、武漢コロナウイルスに感染していることに気づかず、ウイルスをばらまいている可能性も否定できない。だから、突然の要請で混乱をきたし、批判もされたが、早い段階で学校を休校にするよう要請したのは、評価できる。
BCGは本当に効果があるのか? アビガンは有効か?
噂によると、BCG(結核予防ワクチン)接種を義務化している国は、概ね感染の拡大が緩やかで、致死率が低いという。BCGは確かに、膀胱ガンやある種の寄生虫にも効果があるとされ、呼吸器系の疾患にも効果があるという報告も存在する。だが、これは今のところ肯定も否定もされないだろう。今のところは、あくまでも可能性があるというだけの話だと思う。BCG接種を希望する人もいるそうだが、そんな事を認めていたら、本来必要な乳児に接種する分が足りなくなってしまう。
一方、アビガンは有効なのでしょうね。プリンヌクレオシドと競合し、RNAに取り込まれ、その伸長を阻害する。本来は抗インフルエンザ薬なのですが、他の抗インフルエンザ薬が感染した細胞内にウイルスを閉じ込めてしまうのに対し、アビガンはウイルスそのものの増殖を阻害する。そして、インフルエンザウイルスと同じRNAウイルスであるコロナウイルスにも効果があっておかしくはない。ただ、注意しなければいけないのは、アビガンには催奇形性が認められるという点であり、妊娠している女性には使えないし、若い世代には使いづらい。だが、50代以上であれば、この副作用はあまり問題とはならないだろうから、早く武漢肺炎の治療薬として承認して頂きたい(現在臨床試験中とのこと)。あと、ちょっとでも症状のある高年齢者は、PCR検査をして、陽性ならば即投与というのが一番効果があると思う。
抗体検査は必要か?
どれくらいの精度かは検証する必要はありますが、私はやるべきだと思います。ウイルスを検出するPCR検査と違い、未感染者(IgM抗体もIgG抗体も検出されない)、最初期の感染者(IgM抗体が検出され、IgG抗体は検出されない)、初期感染者(IgM抗体もIgG抗体も検出される)、既感染者(IgM抗体は検出されずIgG抗体が検出される。但しウイルスが残っているか否かは判別できない)が判別できるため、陽性であればPCR検査を行い、現状でウイルスの有無を判別するのがよいと考える。抗体検査は指から血液をほんのわずか採取して行うため、検査員が感染してしまうリスクは少ない。
アメリカ、ニューヨーク州では三千人に対して抗体検査を行い、13.9%から抗体が検出されたという。発表されている感染者は26万人だが、単純に人口から推計すると、既に270万人が感染しているとか。これはPCR検査で明らかになっている数の10倍。カリフォルニア州では50~80倍はいるという結果となっているとかで、実は気づかないうちに、もっと広範囲に感染が広がっている可能性が高い。ネットを見ていると、日本でも去年の12月頃から、武漢コロナウイルスによる症状と似た、たちの悪い風邪に罹った(検査したがインフルエンザではない)という声が挙がっている。日本では判明している数の10倍どころではないとする専門家も居るわけで、これははっきりしておいた方が良い。
そして、抗体検査とPCR検査を組み合わせれば、既に感染し、完治した人も判別することができる。その人たちは再感染するリスクが低くなるため、これまで通りの感染防止対策をした上で、徐々に経済活動を再開してもらうのが良いのではないだろうか。また、血漿製剤を作るために協力してもらうこともできる。
ま、何はともあれ感染したらひどい目に合う人もいるし、下手をしたら命も奪われる。感染しないよう、そして、感染させないよう気をつけるしかないですな。
1. 怖いのが
仮に5月6日までに感染拡大が落ち着いてきたとしても、
解除されて、それまで我慢していたのが一気に爆発すると、
また感染拡大へと舵が切られていくことに。
少なくとも人でごった返すような所には行かないようにしなきゃ。