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嶋田の戯言

嶋田が思いついたことをテキトーに綴ります

新型コロナウイルス その11

 武漢コロナウイルスの陽性確認者が、東京では連日4千人、5千人と、高いレベルで推移している。このままだと1万人を突破するのでは?との憶測もあったが、何とか5千人台で留まっている感じだが、検査数が少ないからだという主張もある。公的検査にはまだ余裕があるようだが、保健所の機能が麻痺状態になっていることが影響しているとか。

 陽性率も高い状態を維持しているが、これにはちょっと絡繰りがある。公的検査は検査数と陽性者数をきっちり報告するが、民間の検査については検査数を報告する義務が無く、陽性者数だけが報告されたりするため、民間の検査で陰性になった人数が母数に加算されず、陽性率は高くなりがちなのだとか。

 しかしまあ、こんなに感染が広がっていれば、東京から来るなと言われても仕方ないし、地方から東京に遊びに来て、ウイルスを持ち帰ったら何を言われるか分かったもんじゃない。そう言う私も、毎日のように越境している。住んでいるのが東京都で職場が神奈川県なので、当然そうなる。テレワークしろよと言われてもね、私の場合、できあがった製品を検査するのが今の仕事だから、行かなけりゃ仕事にならないのですよ。でも毎日職場と自宅の往復。スーパーやコンビニに立ち寄る程度で、大好きな万年筆屋巡りは全然行けていない。まあ、半面無駄遣いせずに済んでいるのですが。

 しかしこの感染拡大は、政府や都が伝家の宝刀を抜くことができなかったことが、大きく影響していると思われる。それは、東京オリンピック、パラリンピックの中止(若しくは再延期)である。オリンピックが感染爆発を引き起こしたとは思っていない。しかし、「オリンピックの開催は断念します。ですから、国民の皆様も、今一度、自粛をお願いします」が、強力なメッセージになることは間違いないし、逆に開催すれば、「外国から多くの人を来させておいて、国民には移動や外出を自粛しろとは何事か」となるのは明白なのですよ。ぼったくり男爵が銀ブラでもすりゃ、ふざけんな!となるのは当たり前でしょう。また来るらしいけど、来なくていいよ。ってか、来るな! 結局菅大先生も小池大先生も、そういう国民の感情を全く無視している。

 ところでワクチンは、今月1回目をようやく打てた。来月早々2回目を打つことになっているが、だからと言ってマスクを外すつもりはない。まあ、今はクソ暑いので、外を歩く時はなるべく人通りの少ない道を歩き、鼻だけ出していて、人とすれ違うような時は鼻まで覆うという状況だが。駅まで結構な距離を歩くので、マスクをしっかりと装着した状態だと、不織布とフィルタの間に水が溜まり、息ができなくなってしまう。厚労省も暑い中、周りに人がいないところではマスクを外すよう呼びかけているので、問題はないだろう。だが、マスク無しでの会話は如何なものか。もちろん周りに他人がいなければどうでも良いことだが、周りに他人がいても構わず、最近では電車の中でもそういうのがちらほら見られる。何となく高齢者と若者に多い気がする。若者は無症状や軽症が多いとかねてから言われているし、高齢者はワクチンを2回接種しているため、もう感染しないと勘違いしているのか? 重症化リスクは低減するが、感染自体を防ぐ効果は十分ではないようで、実は無症状の感染者で、知らぬうちにウイルスをばらまいている可能性も否定できない。その可能性がある以上、他人のいる場所でマスク無しにぺらぺらと喋りまくるのは如何なものか。特に高齢者の方々は、子供が楽しみにしていた行事が中止になったりするなど、悲しい思いを強いられたのは何のためなのか、よく考えて頂きたい。自分たちはワクチンを打ったからもう大丈夫ではないのだ。

 ワクチンの重症化抑制効果を裏付けるように、今、重症患者の多くは40~50代の人達だという。私もまあ、その辺に属するわけですが、ようやくワクチンが回ってきた状況。人によってはまだ予約すら取れないと聞きます。区によっては若者を先に接種というところもちらほらあったが、感染を有意に抑えるワクチンならともかく、感染自体を防ぐ効果はあまり期待できないなら、重症化リスクが高い方から順に打つ方が良いと思われるのだが、各自治体それぞれに考え方があるだろうし、とにかく模索しながらの対応だろうから、あまり批判する気にはなれない。批判されるべきは政府や都でしょうな。知事はやっている感を演出するだけにしか見えないし。

 しかし、1年以上が経っているというのに、未だ病床が逼迫しているというのは解せない。武漢肺炎の患者を受け入れない病院があるのは仕方ない。だが、病床が増えないなら、どこかの体育館を丸ごと借り切ったりとか、都が所有する土地にプレハブを建てるなどしてコロナ専門のベッドを並べて、軽症~中等症の患者を受け入れできないものか。東京都医師会会長さんも協力するような発言をしているわけだし、ベッドなんか簡易ベッドでも段ボールベッドでもよい。とにかく今、自宅療養中に死亡するケースが連日報道されているが、菅大先生肝いりの抗体カクテル療法だって、点滴で投与するなら少なくとも自宅ではできないだろうよ。自宅療養を強いるのであれば、イベルメクチンを確保したり、アビガンを時限承認でも何でもいいから、とにかく錠剤で投与できる薬を渡せるようにすればいいのにと思う。イベルメクチンは現段階で処方は可能だが、某製薬会社の思惑もあり、数がない。だから処方しても薬局にないという状況らしい。ならばジェネリックを中国やインドから輸入するという選択肢もありそうだが、それもしない。一方アビガンは未だにコロナに対する承認は得られていない。解熱剤なんて対症療法だけで、本質的な治療効果はないわけで、自宅で解熱剤でも飲んで様子を見て、いざ悪化しても保健所は手一杯、病床は逼迫で入院すらできずでは、運悪く重症化したら「悪いけど死んじゃったらごめんなさい」と言っているようなものだろう。どこが医療先進国だって話ですよ。政府も東京都も、あまりの無策振りにあきれかえってしまいます。しかしながら、国は国民を守るのが責務なのですが、他国に比べて死者の数が少ない現状は、まずまず成功という評価になります。決して一人一人の命を守るわけではありません。自分の命は自分で守るしかありませんし、自分の周りの人の命も守るためには何をすべきなのか、もう一度見直す必要があるって事でしょう。

 ところで全く話は変わりますが、つい先日(2021/8/17)、実に興味深い研究結果が明らかとなった。広島大学などの研究で、タバコの煙に含まれる成分が、武漢コロナウイルスが取り付くACE-2の発現を有意に抑制するというものだ。実は既に昨年、アメリカやU.K.(日本ではイギリスと呼ばれる国)の調査で、武漢コロナウイルス陽性者における喫煙者の割合が、その国の喫煙率よりも有意に低いということは報告されていた。つまり、タバコを吸う人は武漢コロナウイルスに感染しにくいということだ。私は半分冗談で、タバコを吸うと口の中がタールで汚れて、コロナウイルスが受容体にくっつくのを邪魔してるんだと言っていましたが、どうやらタバコの煙に含まれる芳香族化合物が、ACE-2の発現を阻害することで、感染しにくくなっていたようだ。取り付くところが少なくなれば、その分感染は減る。確かに理にかなっているし、アメリカやU.K.での調査報告とも整合性がある。但し、煙に含まれる成分が影響しているということは、紙巻きタバコなら効果はあるが、最近主流となっている加熱式タバコの場合は、その効果は不明である。あれはかなり煙の量が少ないからね。

 その他にも必須アミノ酸の一種であるトリプトファンや、胃潰瘍の治療薬にも同様の効果があったようで、安全な感染予防薬の開発が期待されているという。まあ、そもそも予防のためにタバコを吸うというのはお勧めできませんからね。肺の細胞にダメージを与えるので、もし感染したら重症化リスクは高まるかもしれませんし。私の場合一日10本以下という、そんなにヘビーではないスモーカーなので、武漢コロナが流行っても特に気にしておらず、割と早い内からアメリカでの調査結果は知っていましたから、タバコをそのままのペースで吸い続けていました。それが致命的な判断ミスではなかったとは言えそうなので、とりあえず一安心というところです。重ねて言いますが、コロナ感染が怖いからと言って、これまでタバコを吸ってこなかった方が吸い始めるということは、決してお勧めいたしません。

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嶋田友馬
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