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嶋田の戯言

嶋田が思いついたことをテキトーに綴ります

新型コロナウイルス その12

 一時は5,000人に達した東京の新規陽性者も、一気に減少し、今では一日30人以下という状況が続いている。このまま再拡大することなく収束してくれたら有り難いのだが、海外では感染再拡大している国も多いし、大韓民国などは過去最高を更新したりしている。さらに、最近になってオミクロン株なる新顔が登場し、世界中で猛威を振るったデルタ株以上の感染性を持っているとか。日本にも既に十数人が発見されているし、最初にこれを報告した南アフリカ共和国では、デルタ株から急速にオミクロン株へと置き換わっているようだ。一方、重症者は少ないという。これは毒性が低下している可能性も含んでいるが、今現地での陽性者は若い人が中心で、高齢者に感染したらどうなるかは分からない。今のところ警戒しなければならない株であると思われる。

 ではなぜ、あれだけ猛威を振るったデルタ株が、日本ではほぼ収束状態になったのか。考えられる原因はいくつかある。

 一つはやはり、マスクの着用と消毒の徹底だろう。海外からはマスクをせず大騒ぎしている映像が伝わってくるが、日本ではまだ多くの人がマスクを着用し、店の入り口に消毒液が置いてあれば、多くの人が使う。日本では花粉症の人が多く、マスクをすることに抵抗感が少ないし、マスクをした人を当たり前のように見ているから、別に気にも留めない。コロナ以前、海外ではマスクをしている人=重病人という感覚があったようで、そもそもマスクをすることに抵抗があったのだから、この差は大きい。

 また、日本はワクチン接種で出遅れ気味であったが、半面、だからこそデルタ株が猛威を振るい始めた頃に高い抗体価を持った人が一定数いたということも要因の一つに挙げられている。半信半疑だが、そういう可能性も否定できないか。

 そして、つい先日発表された理研の研究結果が、いわゆるファクターXの存在を示唆するもの。ウイルスが侵入するとまず抗体が細胞への侵入を防ぐが、細胞にまで侵入した場合はキラーT細胞が感染細胞ごと破壊する。その際に目印となるのがHLAというタンパクなのだが、日本人はこのHLAに、コロナウイルスのスパイクタンパクと似たアミノ酸配列を持つ人が多いそうだ。これは毎年のように季節性コロナウイルスに曝されているからこその特徴であると考えられ、しかも武漢コロナウイルスとの間に交差反応を起こしている可能性が高いという。私は去年から従来型コロナの抗体を持っていて、それが効いてるんじゃないの? と言っていたが、当たらずしも遠からずといったところか。

 もっとも、だからと言ってオミクロン株への警戒を解くのはまだ早いけどね。

 ところで、武漢コロナウイルスについては、アルファ株、ベータ株といったように、ギリシャ文字に由来する名称が付いている。で、ギリシャ文字の並びはαβγδεζηθικλμνξοπρστυφχψω。これが12番目のμ(ミュー)株まで行って、次はν(ニュー)、ξ(クサイ)となるはずが、2つ飛ばして15番目のο(オミクロン)が使われた。νは英語のnewと間違えるからってのは分かるが、ξはよくある姓だから飛ばしたと、WHOは説明しているらしい。なるほどね。ξ(クサイ)は、英語表記ではxi。で、どっかの国にXiさんってのがいましたね。漢字では「」と書くようです。あの国とトップに対する忖度ですな。

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嶋田友馬
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