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嶋田の戯言

嶋田が思いついたことをテキトーに綴ります

推しの子

 今、週刊ヤングジャンプで連載中の漫画「推しの子」。元々人気のある漫画であったが、今年になってアニメが放送され、さらに人気が過熱。私もハマってます。いえね、そもそもはキングダムが読みたくて毎週買っているのですけど、2年ちょっと前にこの漫画が連載開始して、何か面白そうだったからずっと読んでいたのですが、アニメの出来が良かったので単行本を買ってきて読み返しているという。
 
 宮崎県高千穂にあるとある病院。そこに努めるドルオタの産婦人科医・雨宮吾郎(ゴロー)をある女性が受診。何とそれは、彼が推しまくっているアイドル、B小町の絶対的エース・不動のセンター・アイ(星野アイ)であった。憧れのアイドルを間近で見て高揚するも、アイが双子を妊娠していることに愕然とし、床に何度も頭を打ち付けるが、ある日、屋上でアイと話す機会があり、そこでアイの本心に触れ、アイ推しオタとしての自分と医師としての自分が和解し、元気な子を産ませることに全力を注ぐ。が、出産の直前、アイを訪ねて謎の男がやってくる。アイの妊娠は自分と事務所の社長しか知らないはず。ゴローは彼を問い詰め、逃げ出した彼を追うが見失い、そして、崖から突き落とされて絶命する。が、次に目を開けるとアイの両腕の中で思いっきり甘やかされていた。そう、彼は双子の兄(命名:愛久愛海・あくあまりん)として転生したのだった。そして、双子の妹(命名:瑠美衣・るびい)もまた転生者。
 
 ルビーの前世は、ゴローが勤める病院で4歳のころから闘病(病名は退形成性星細胞腫・・現在は星細胞腫レベル3・・という悪性の脳腫瘍)し、12歳でこの世を去ったサリナという少女。彼女は同世代のアイドル・アイを熱烈に推す信者で、ゴローがドルオタになったのも彼女の布教活動の結果。だが、二人は互いの前世が誰かは分かっていない。アクアに関してはルビーの中にサリナの面影は見ていたが、救うことのできなかったサリナちゃんが自分の妹として転生だなんて都合の良い妄想だと考えていた模様。
 
 さすがに16歳のアイドルが出産なんてことがバレたら一巻の終わり。ということで表向きは事務所社長夫妻の子として育てられ、すくすくと成長していく二人。その間アクアは五反田監督に見初められ、子役としてデビューする。そして、アイはついにドームという夢のような舞台に立つことが決まる。だが・・公演の当日未明、アイは訪ねてきた狂信的ファンにより刺殺されてしまう。
 
 アクアはアイを殺害した犯人と自分(ゴロー)を殺害した犯人が同一人物であることに気づき、アイが妊娠したことを、ドーム公演直前に転居したことをなぜ知っている!? 両方知っているのは社長くらいのものだが、アイをスカウトし、地下アイドルから育ててドーム公演まで上り詰めたことに上機嫌だった彼が、アイを殺すわけがない。だとすれば、俺たちの父親。しかも、アイの交友関係の狭さからそいつは芸能界にいると推察(4歳くらいだが、中身は東京の国立大学医学部を卒業した人間なので)。復讐の炎を燃やす。
 
 時は過ぎてもうすぐ高校受験。アクアは五反田監督の下で裏方として腕を磨き(役者としても少しだけ活動していた)、ルビーは母のかなえられなかった夢を実現すべく、アイドルを志望。二人とも芸能科のある高校に進学(但しアクアは普通科)し、様々な芸能界の面々と交わりながら成長していく姿を描く。というアイドル物のサクセスストーリーなのだが、どろどろの復讐劇でサスペンスの要素も持ち、関わった人たちのドラマも描く青春群像的な面もある。
 ところがこの漫画、神話にも関わっているのではないかという気がしている。yoasobiによるアニメの主題歌・アイドルの歌詞に「金輪際現れない一番星の生まれ変わり」という一節がありますがこれって・・。
 
 一番星とはどの星か? 時期によって違いますが、宵の明星が見られる時期であれば、ほぼ金星で間違いない。で、金星と言えばウェヌス(ヴィーナス)、つまり愛と美の女神。星野アイって名前はそういうことか。原作でもアイとゴローが会話するシーンなどで一際明るい星が描かれていたりするわけだし。で、さらに金星を調べると、明けの明星の名を持つ堕天使・ルーキフェル(ルシファー≒サタン)、そして日本ではアマツミカボシという神。神話にはあまり詳しくないので聞きかじりみたいなものですが、この神様は悪神とされ、誅殺されるのですが、魂が割られ、一つは封じられたとか。すると金輪際現れないわけですね。で、割られたほかの破片は? アクアとルビーってこと? ってかアイは悪人??? アイは狂信的なファンにより誅殺刺殺され、まさかその際に破片に分かれて・・って訳にはいかないからあらかじめアクアとルビーを生み、それが破片ともとれる。そして、そう考えると時々出てくる謎の少女(まるで何もかも見通しで神の化身?ともとれるような言葉を発する)はやはり人知を超越した存在で、アクアとルビーにやたらと関わってくるのでは?。この神の化身は単に、ゴローとサリナを転生させ、弄んでいるいたずら好きな神としか思っていなかったのですが、もしかするとこの漫画の謎はまだまだ深いのかも。
 
 あともう一つ謎が。アイは五反田監督に双子が15歳になったときに渡すよう、2枚のDVDを託しているのですが、何故2枚? 別に一緒に見てもよかね? で、ルビー宛のはルビーへと書かれているのですが、アクア宛のはお兄ちゃんへと書かれている。アイは二人をアクア、ルビーと呼んでいたので何でお兄ちゃんなの? DVDの中身とか、その辺の事情もまだ分かっていない。まだまだ面白く読めそうな漫画であります。
 
 ちなみに私は本を読むとしてもせいぜいブラックホール関連の本、仏教関連の本、あとは鳥関連の本のみ。基本的に読書はあまり好きではなく、読み物は漫画が中心というヒトでございます。
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プロフィール

HN:
嶋田友馬
性別:
非公開

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