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嶋田の戯言

嶋田が思いついたことをテキトーに綴ります

無題

 今年の6月頃から流れているACジャパンのCM、寛容ラップが話題となっている。コンビニの支払いでもたついている高齢女性の後ろで待つ一見怖そうなお兄さん。女性は焦って小銭がなかなか出せず、迷惑をかけていると思い、さらに焦る。するとお兄さんがおもむろに買い物カゴからソフトクリームを取り出してマイク代わりにし、yoもしかして焦ってるのか・・・誰も怒ってなんか無い・・・とラップ調で歌い出す。それを受けて女性はレジ横に置いてあったソースの容器を手に取り、まさかの優しい発言、私も反省見た目で判断・・・とラップ調で応戦。ラップバトルの様相になるが、ディスり合いではなく互いに認め合う内容。それを見ていたレジの女性がバーコードリーダーを手に、叩くより讃え合おう・・・とノリノリで歌い出す。見たことがある人も多いだろう。テレビCMだけでなく、都営新宿線の車両に乗ると、車内モニターでも流れている(音は出ないが)。
 
 最初に見た時は何じゃこりゃ?? って感じだったが、見る度に面白くなってきた。ネットで検索しても、好意的に捉えている人が多い印象だ。ACジャパンらしく、自分と異なる立場や考え方に対し、不寛容な言動が社会問題となっている昨今、それに一石を投じる内容となっているが、怖そうなお兄さんがソフトクリームをマイク代わりにするところ、高齢女性のラップが意外とイケてること、レジのお姉さんがラップバトルの様子を見て目をパチパチさせ、最後にはノリノリで歌うこと、そして何より、手話通訳の女性までノリノリになっていること。なかなか作り込んだ内容で、結構見応えのあるCMになっていると思う。怖そうなお兄さん役は本職のラッパーだということだが、高齢女性役の女優さんは、さぞ練習を重ねたのではないだろうか。
 
 話はそれるが、ラップというと、私は佐野元春を思い出す。80年代中頃、佐野元春のCOMPLICATION SHAKEDOWNは、ラップ調の歌が衝撃的だった。今から考えると、メジャーシーンで最初にラップを取り入れた日本人歌手は佐野元春だったような気が・・。VISITORSというアルバムに収録されていた曲であるが、私は当時、親の金で学校に通う身。少ない小遣いをやりくりして隔月くらいのペースでシングル盤を4枚買って(一部の曲はテイクが異なるが、アルバムに収録されていた曲は全部揃う)、アルバムの曲順通りにカセットテープに録り、よく聴いていたな。佐野元春のファンにとっては賛否両論があったようで、佐野元春自身もやりすぎたと反省(?)したようだが、それまで特にファンでもなかった私にとっては、斬新でカッコイイ音楽だと思ったものだ(遠い目)。
 
 さて、話を戻しましょう。実際にレジでもたついている場面で後ろに並んでいたらどうだろうか。私の場合、別に何とも思わないかも。自分だって年々目は見えづらくなってきており、やがてはあの高齢女性のように、小銭を取り出すのにもたつくようになるだろうし、たとえば電車やバスの発車時刻が迫っている状況だったとしても、10分も待てば次が来るのだから、別に焦ることもない。うちの田舎ではバス1台逃したら、次は1時間以上待たなければならないから、そんな状況なら「早くしてよおばーちゃん」ってなるかもしれないが、こちらで暮らしていたらそんな事はない。
 
 でも私はそんなに心の広い人間ではない。イラッとすることは結構ある。レジでお金を払う段になってバッグの中から財布を捜し出す、とか、自動改札の前に来てバッグの中をまさぐり、定期券やスマホを探す、などといった行動にはイラッとする。あらかじめ用意しておけよって感じだ。そういう人は何故か女性に多い。男性ではあまり見ない気がする。ただ、それは女性と男性の特性によるものではなく、着ているものの特性のような気もする。男性の場合、胸ポケットに定期入れを入れておけば、別に手間取ることはない。さっと取り出してタッチし、またさっと仕舞う。これで完結する。だが女性の場合、胸ポケットが無い場合が多いし、あっても定期入れのようなものを入れると不格好になったりするわけで・・。財布にしても男性はズボンの後ろのポケットに入れる人が多いからさっと取り出せる。女性の服はそういった収納が少なそうだし、あったとしても使わない人が多い。見た目に不格好になるし、防犯上も好ましくはないだろうからバッグの中に入れることになるが、女性のバッグには様々なものが入っていたりするので、時に見つけにくい状態になるのだろう。冷静に考えればそうなるのだが、目の前でやられるとイラッとする。両隣の自動改札も人が並んでいる状態だとそちらに割り込むわけにもいかず、待たされる。たった数秒のことなのにね。待たされることよりも段取りの悪さにイラッとしてしまうのだ。
 
 何事にもイラッとすることもなければ良いのだが、残念ながら私は仏様のような心にはほど遠い。それでもまあ、舌打ちしたりとか、文句を言ったり暴言を吐いたりはしない。そんな事をしても一文の得にもならない事くらい重々承知している。私にとっては無用なトラブルを避けるというのが落としどころかも。
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プロフィール

HN:
嶋田友馬
性別:
非公開

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