現在放映中のアニメ【推しの子】第3弾。
第2弾まではかなり原作に沿った流れだったが、第3弾はエピソードが微妙に前後したり、
そして・・・
重曹ちゃん(有馬かな)のスキャンダルと、そこへと行く過程の描き方がね。何か、重曹ちゃんに肩入れしているような気がするのだ。
アクアに拒絶された(実際はアイドルである重曹ちゃんの活動に支障をきたさないよう距離を置いたのだが)上に、
アクアに突き飛ばされる重曹ちゃん(これも中の人や子供時代の自分と脳内で押し問答をし、振り払ったところに重曹ちゃんがいたってことだが)。
好きな人からそんな仕打ちを受けたら誰だってメンタルやられる。
原作での突き飛ばしシーンは、アクアが中の人や過去の自分を振り払ったところで、唐突に重曹ちゃんが突き飛ばされた状態で登場するのだが、
アニメでは車の中からアクアが雨の中ベンチでうなだれているのを見つけ、
最初は「でも、アクアにはあかねがいるし・・」って感じを醸し出すも、「やっぱり放っておけない」と思い立ち、車を止めてもらってアクアのところへと駆けていくシーンが追加され、
脳内押し問答のシーンに「アクア・・アクア・・アクア・・アクア」と、4回、重曹ちゃんが呼びかける声が重ねられている。
これはまあ、アニメならではの演出だよね。
で。心配して傘をさしかけてあげたのに突き飛ばされたら、涙を流しながら
「そこまで 私、嫌われるようなことした???」
「私、馬鹿だから気づけなくて ごめん、アクア」
ってなっちゃうよね。
そしてこのシーンでの声優さんが見事だった。
だって、重曹ちゃんが可哀想すぎて、ついもらい泣きしそうだったもの。
MEMちょが言及しているのだが、重曹ちゃんはアクアのためにアイドルをやっている。
新生B小町立ち上げを成功させたのは人気配信者だったMEMちょ。
そして今の人気急上昇の立役者はルビー。
重曹ちゃんはセンターなのにおまけみたいなもので、それでもアクア一人が推してくれればいいと思っていたのだろうが、
そのアクアに嫌われた(思い込みだが、アクアの行動は十分にそう思わせるものであった)なら、アイドルをやっている意味がない。
元々役者で、今でも役者志向の重曹ちゃんが、アイドルをやめて役者に戻りたいって思うのは当然のこと。
そんな時に悪い先輩に誘われ、悪い監督と出会う。
悪い監督とライン交換し、誘われて食事をしながら演技の話で盛り上がる。
そのうち店は閉店時間となり、悪い監督の仕事場に行くことに。
そこではスタッフがまだ作業をしているということだったが、行ってみれば誰もいない。
来るはずだった悪い先輩も来ない。
つまり、、、嵌められた。
悪い監督をひっぱたいて逃げ帰らなかったのは重曹ちゃんの落ち度だが、その悪い監督は映画の世界では大物。
流されそうになり、ソファーに押し倒されるが、アクアの顔が脳裏に浮かび、泣きながら
「ごめんなさい できません 私、好きな人がいるんです」。
で、その悪い監督も、泣かれちゃったらそれ以上のことはせず、「泣いちゃうほど好きな人がいるんだ どんな人? 教えてよ」と問い、
重曹ちゃんはアクアに対する文句を並び立ててギャーギャー騒ぐ。
悪い監督はそんな重曹ちゃんに興味を持つって流れなのだが・・
悪い先輩のリークでマンション(悪い監督は仕事場と称していた)に入るところ、出てきたところを撮られちゃうわけ。
アニメでは大好きなアクアから拒絶され、さらにはひどい仕打ちを受けるという、重曹ちゃんのメンタルがズタズタになっていくエピソードがより強調され、
スキャンダルも明確に悪い先輩の仕込みであることが示され、仕事場もまだスタッフがいて、有馬かなが来たらみんなびっくりするだろうとか悪い監督が言ってたということになっている。
全体的に重曹ちゃんが必然的にそういう方向に流されていく感じが強調され、重曹ちゃんへの強烈なバッシングが抑えられるのでは?という作りになっている。
もしかしたらアニメの制作に重曹ちゃんファンが多くいて、重曹ちゃんが悪く言われるのを避けたかったのかも。
何か重曹ちゃん愛が感じられるのは気のせいだろうか?
さて、アニメはルビーがアクアと決別するシーンに、ミヤえもん(斉藤ミヤコ社長)の「私も家族のつもりだったんだけどね」と、アクアの「事務所の社長ならこの状況を利用してみせろ」というやり取りが追加されている。
そこそこ変わってはいるものの、全体の流れは壊さず、アニメの作りには概ね納得。
今後の放送にも期待している。
そして、今期で最後まではいかないだろうが、私としてはある程度改変したとしても、ハッピーエンドで終わらせるということはしないでいただきたい。
以前にも書いたが、この漫画の結末には、ある程度納得している。
「悪くない結末」へと向かうためには、裏切られた(?)ニノが神木を刺すとか、そういう展開しかないと思うのだよ。